「猫」と「犬」は昔から不動の人気を誇るペットの2本柱である・・・というのは、多くの方々に共感して頂けることだと思います。
まるで古くからのライバル関係であるかのように、ペットとしての猫と犬は人々から何かと比較され続けてきたのではないでしょうか?
「犬派か猫派か?」といった質問をしたりされたり・・・という経験も含めて、お互いの人気の高さを理由に、様々な愛情あふれる話題が今も生まれていることでしょう。
そんな中でも近年の犬と猫の全国飼育数調査でも、猫の飼育数が犬の飼育数を上回る結果が出ているなど、特に最近の猫の人気には目を見張るものがありますよね。
そこで今回は、とどまる所を知らない猫の人気の理由について、同じく人気のペットである犬との比較も交えながら色々と考察していこうかと思います。
・・・それでは、どうぞ!
なぜ猫が人気なのか?その理由を探ってみた
では改めて「なぜ猫が人気なのか?」という理由について、考えられることを幾つかまとめて先に紹介していきましょう。
☆猫の人気の理由とは何か?について考えられること☆
- 平均寿命がそこそこ長い(15歳ほど)
- 生涯必要経費が犬に比べて低予算で済むことが多い
- さほど広くない場所でも工夫次第で飼育が可能
- ペットとしての長年の歴史と実績がある
- インドア中心の生活にフィットしている(自粛生活の影響など)
- 大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感
- 犬とは違って散歩が不要なので外出の機会が比較的少なくて済む
猫の人気そのものは今に始まったことでもないんですが、特に「猫ブーム」と言われてから随分と時間が経っても続く人気は、もはやブームでは無いのかもしれませんよね。
飼いやすさについて
犬や猫などのペットを飼う時には必ず「命を養う責任」が飼い主に求められるわけですが、飼い犬と飼い猫の平均寿命はどちらも15歳前後なので、ここに大きな差はありません。
ただし生涯必要経費を考えれば、猫は犬に比べれば低予算で済むとも言われています。
飼育スペースなどの面でも、犬は散歩が必要だったりと行動範囲を広めに考えますが、猫の場合は完全室内飼育のケースが多いので比較的飼いやすいと言えますね。
どちらかと言えば犬は平面的なヨコの動きへの対応で、猫は立体的なタテの動きへの対応が、それぞれメインになります。
つまり狭いスペースでも工夫次第で空間を有効活用すれば、猫を飼う場合に対処が可能なわけですね。
それと同時に犬と猫に共通して言えるのは「ペットとしての実績」だと私は思います。
人間との共存の歴史を考えても、犬と猫に関しては共に古くからの実績がありますし、飼育についての情報も得やすいと言えるでしょう。
犬と猫は、何と言っても紀元前の時代から人々の生活に関わっていたそうですから、その歴史の長さは本当に驚きですよね!
インドア中心の生活にフィットしている
最近の猫人気の最大のポイントは、まさにコレなんじゃないかと私自身は思っています。
自粛生活が続いた影響も少なからずあって、気軽に外出したり遠出したりすることが難しい世の中だと、ペットを飼うことで癒しを求める人々が増えても不思議ではないでしょう。
インドア中心の生活が続くのであれば、ペットを選ぶ時にも犬よりは猫の方を選ぶ人が多くなるのではないかと考えます。
様々な理由で外出が難しい人々にとって、猫を飼うことは貴重な生き甲斐を得られる方法の1つになるのではないでしょうか?
たとえば以前は趣味として気軽に旅行を楽しんでいた人が猫好きだった場合に、自分の趣味である旅行を優先するために、猫を飼うことを諦めていたかもしれません。
と言うのも猫は環境の変化が苦手だと言われていて、もし仮に一緒に旅行に連れていくと、猫にとってストレスになるのが容易に想像できるからですね。
そのような元々猫好きの方々が、逆に旅行を諦めて猫を飼うことを選んでいる可能性もあるのではないかと思います。
猫と犬の人気の理由をさらに比較
ここでは猫の人気の理由について、犬との比較例を明らかにすることで、もう少し踏み込んで分かりやすくしていこうと思います。
犬と猫それぞれの「好きな理由」の違いを理解できれば、改めて猫の人気に納得ができるかと思います。
今と昔で比べるペットを飼う理由の違い
かつての犬や猫を人が飼う理由は、現在のような愛玩目的が主流では無かったわけですね。
犬であれば狩猟犬や牧羊犬であったり番犬として飼われるケースが多かったでしょうし、猫の場合は人間が育てた穀物を、ネズミの害から守るために飼われていたと言われています。
いずれにしても愛玩目的というよりは、人間の仕事や生産活動との関わりが大きかったと考えられます。
今の時代になると犬でも猫でもペットを飼う理由は「癒されるから」という様な、精神的な支えとしての意味合いが大きくなっていますね。
ペットは家族そのものだという発想や考え方も、今の時代には、すっかり定着しています。
このように「家畜的な役割」から「愛玩目的としてのペット」という飼育理由の変化には、犬と猫ともに共通する「ちょうどいいサイズ感」も大きく影響していたのではないでしょうか?
単純な個体の大きさとして、犬も猫も「大きすぎず小さすぎず」という絶妙なサイズ感があって、見事と言いたくなるくらいにペットに相応しいと言えますよね。
「アウトドア派は犬」「インドア派は猫」
犬派か猫派か?をざっくりと仕分けるのなら、犬はアウトドア派で猫はインドア派と位置付けても問題なさそうだと思います。
基本的に散歩が必要な犬と、そうではない室内中心の猫という点だけでも明らかですね。
外出先での受け入れ場所を考えても圧倒的に犬の方が充実していて豊富な環境にあります。
私たちのライフスタイルが、どちら寄りになっているかを考えれば、犬と猫どちらを飼うのが向いているかが判断しやすいでしょうね。
特にインドア生活が多くなった現在で、猫の人気が高い状態が続いているのも分かるかと思います。
「犬は従順でコミュニケーション重視」「猫はツンデレで自由度重視」
しつけ&育て方が関係する話ですが、犬は訓練次第で人間の命令も理解して行動しますし、生活の中で飼い主とのコミュニケーションそのものに重きを置くことが多いですね。
基本的に犬は、人間に対して従順で居られると言えます。
それに対して猫は基本的に自分中心で行動しますし、自由気ままに生活をする子がほとんどです。
気が向いた時だけ甘えて、そうじゃない時は見向きもしない様な、いわゆるツンデレのパターンが多いみたいですね。
感情表現の点でも、犬の方が猫よりは喜怒哀楽が分かりやすいと思います。
逆に猫は、なかなか気持ちを汲み取るのが難しい子が多いですし、人間との絶妙な距離感を保って生活するイメージですね。
「世話好きなら犬」「寂しがりやの一人好きなら猫」
アウトドア派かインドア派か?という点以外に言えるのは、こういうことだと思います。
犬も猫も当然ながら私たちの世話が必要ですが、どちらかと言えば猫よりは犬の方が散歩に連れ出す必要性などを考えると、かまってやる時間は多くなると言えますね。
犬は人間の生活に合わせた行動をしつけるのも可能なのに対して、猫は自由気ままですから、人間の方が猫の生活リズムに気遣うことも多くなるかもしれません。
自分が世話好きで、より多くの時間を共に過ごしたいと思う人は犬を飼うのが向いていて、基本的に一人で過ごすのが好きだけど時々少し寂しいという人は猫が向いていると思います。
まとめ
私たちにとって代表的なペットである猫の人気の理由について、犬との比較も交えながら見ていきましたが、いかがだったでしょうか?
ここで最後にもう一度、なぜ猫がこんなに人気なのか?という理由をおさらいしておきましょう。
☆猫の人気の理由とは何か?について考えられること☆
- 平均寿命がそこそこ長い(15歳ほど)
- 生涯必要経費が犬に比べて低予算で済むことが多い
- さほど広くない場所でも工夫次第で飼育が可能
- ペットとしての長年の歴史と実績がある
- インドア中心の生活にフィットしている(自粛生活の影響など)
- 大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感
- 犬とは違って散歩が不要なので外出の機会が比較的少なくて済む
猫は古くから私たちの生活に関わってきた存在ですが、特に最近のインドア中心生活が増えている状況が、より一層の猫人気向上に一役買っているのでは?と私は思うのです。
いずれにしても犬や猫に限らず、ペットと人間との良好な関係が今後も続いてくれることを願ってやみません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
・・・それでは、次の機会にて!