今回は高校野球の申告敬遠が一体いつから導入されたのか?について調べてみたいと思います!
また申告敬遠の回数次第で高校野球がつまらない試合になってしまうのか?という点について、更にはその意味についても考えていこうと思います。
こちらはプロ野球の話になりますが、最近のニュースで日本選手最多ホームランの記録が懸かった、ヤクルト・村上宗隆選手の試合での申告敬遠が話題になりましたね。
そもそも申告敬遠って何?という方もおられると思うので、改めて申告敬遠の意味もこの記事内で解説します。
その上で申告敬遠がいつから高校野球に導入されたのか、その経緯も見ていきましょう!
申告敬遠の回数が増えると、つまらない試合も増えるのでは?という意見も少なからずあるようです。
この記事で申告敬遠が試合にもたらす影響なども皆さんと一緒に考えつつ、今後もより深く試合を楽しんでいければと思います!
・・・それでは、どうぞ!
高校野球の申告敬遠っていつから導入されたの?
まず始めに申告敬遠が高校野球に導入された時期を、他のプロ野球などと比較しながら確認していきましょう!
そして申告敬遠についての誤解などが無いように、ここで改めて申告敬遠の意味をおさらいしてみましょう!
高校野球の申告敬遠は一体いつから導入されたのか?プロ野球などと比較してみた!
申告敬遠が高校野球に導入されたのは、「2020年の春からの全ての公式戦」です。
☆野球の申告敬遠導入の歴史☆
2017年から | メジャーリーグ(MLB)で試合時間の短縮などを目的として初めて申告敬遠を導入 |
2018年から | 日本でもプロ野球・大学野球・社会人野球において申告敬遠を導入 |
2020年から | 日本高野連の有識者会議によって高校野球でも申告敬遠の導入を決定 |
そもそも申告敬遠って何なの?
申告敬遠とは何なのかを理解するために、まずは「敬遠」についての意味を確認しますね!
☆敬遠とは・・・?
投手(ピッチャー)が打者(バッター)に対して意図的に四球(フォアボール)を与えること
相手バッターが強打者だった場合、試合の局面などによっては無理に勝負せずに、わざと四球を投げて一塁に歩かせることでホームランなどの長打へのリスクを回避するわけですね。
この事を踏まえて、申告敬遠とは何なのか?を改めて整理すると・・・
☆申告敬遠とは・・・?
守備側の監督が敬遠の意思を球審に示すことで、投手に投球させることなく相手打者を一塁に歩かせること
・・・という説明になります!
つまりこれを更に噛み砕いて表現すると・・・
- 守備側(投手側)は、強打者にホームランなどを打たれたくないので敬遠したい
- なので、投手が4回分のボール球を投げる手間や時間を省きたい
- だったら先に審判に申告して、さっさと強打者に一塁に進んでもらおう
・・・というわけですね。(笑)
申告敬遠の回数次第で高校野球がつまらない試合になる?
この章では、申告敬遠の回数によって高校野球がつまらない試合になってしまう可能性について、少し考えていこうと思います。
新たに導入された「申告敬遠」というルールが、高校野球も含めた野球全体に与える影響を考えながら整理しますね!
高校野球は申告敬遠の回数が増えるとつまらない試合になる?
元々はメジャーリーグ(MLB)が2017年に申告敬遠を導入したのが始まりで、それに追従して日本の野球界にも採用されていった・・・という流れですよね。
導入の主な目的は、試合時間の短縮ということになります。
これに加えて高校野球での導入が決定した2020年には、1人の投手の一週間以内での投球数を制限することが同時に決められた背景も絡んでいますね。
試合時間の短縮以外にも、投手への負担軽減なども考慮されているかも知れません。
気になる点としては日本のプロ野球で申告敬遠が導入されてから、それ以前に比べて敬遠の回数が2倍以上に増えている・・・というデータがあるようです。
過去には打者が敬遠球を狙ってヒットやホームランを打った事例もありますが、その可能性が無くなるのは寂しい気もしますね。
ただ高校野球に関して申告敬遠の機会は、それほど多くないのではないかと思います。
過去には春のセンバツ甲子園1回戦、常総学院vs敦賀気比戦のスコア5対5で9回裏1アウト二塁&三塁の場面の時、サヨナラ負け回避で四番バッターを申告敬遠した事例があります。
このように様々なシチュエーションが重ならないと、申告敬遠は起きにくいのではないでしょうか?
場合によって超高校級の怪物スラッガーが現れた時などは、申告敬遠の回数が増える可能性もあります。
かつての甲子園大会で当時まさに怪物スラッガーだった松井秀喜さんが、全5打席連続で敬遠されたことが当時大きな社会問題にまで発展した事例ですね!
確かに試合を観戦する側にとっては残念だというのも分かります。
ただし守備側の戦略や作戦が180度変わって勝負に出るというのも考えにくく、申告敬遠も仕方がないとする見方もありますね。
そもそも高校野球では申告敬遠自体が滅多にないと思うので、あまり気にしなくてもいいでしょうね。
戦術としての申告敬遠は避けて通れない?
敬遠そのものは立派な戦術として認められていますし、野球そのものの頭脳的な魅力を引き出す戦術の1つとしては欠かせないと思います。
その上で申告敬遠は試合時間の短縮以外にも、選手の負担軽減という意味もありそうです。
もし仮に申告敬遠を無くしたとして、それで試合が面白くなるかを考えれば、逆にもっとつまらなくなる可能性すら有りませんか?
デメリットもありますが、現状は申告敬遠も仕方がないと言えそうですね。
まとめ
ここまで高校野球の申告敬遠について、まずは「いつから導入されたのか?」ということについてお話しましたので、もう一度おさらいしておきます!
☆野球の申告敬遠導入の歴史☆
2017年から | メジャーリーグ(MLB)で試合時間の短縮などを目的として初めて申告敬遠を導入 |
2018年から | 日本でもプロ野球・大学野球・社会人野球において申告敬遠を導入 |
2020年から | 日本高野連の有識者会議によって高校野球でも申告敬遠の導入を決定 |
申告敬遠が高校野球にいつから導入されたのか?の答えは、「2020年の春からの全ての公式戦」ということになります。
次に申告敬遠とは何か?その意味についてのおさらいです!
☆申告敬遠とは・・・?
守備側の監督が敬遠の意思を球審に示すことで、投手に投球させることなく相手打者を一塁に歩かせること
そして次に「申告敬遠の回数によって高校野球がつまらない試合になってしまうのでは?」という可能性について、ここにまとめておきます。
- 主な目的は試合時間の短縮であり、その他にも投手への負担軽減などが考えられる
- 日本のプロ野球で申告敬遠の導入後に、敬遠そのものの回数が2倍以上に増えた
- 申告敬遠によって、敬遠球をヒットするなどの可能性が消えた
- 高校野球では、申告敬遠の機会自体が少ないと考えられる
- 申告敬遠を無くしたとしても、それで試合が面白くなるわけでも無さそうである
- 結論として、申告敬遠によって高校野球がつまらない試合になる可能性は低い
申告敬遠というルール自体が比較的新しいために、普通の敬遠との違いなど、その意味がわかりにくかったという方も多いかもしれませんね。
今後また試合を重ねることで、徐々に申告敬遠は受け入れられていくだろうと思います。
申告敬遠の回数の多さは、そのまま強打者の存在の多さを証明していますよね!
これからは、申告敬遠によってピッチャーから勝負を選ばれることになったネクストバッターが奮起して、より面白い試合が観戦できるのを期待したいですね!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
・・・それでは、また次の機会にて!!