毎日の忙しい生活の中でも様々な気分転換の方法があって、そのうちの1つに読書があると思います。
ですが残念ながら、まとまった時間を取れなかったりして、本を読みたくても難しいという場合もあるでしょう。
私自身はミステリー小説を読むのが好きなのですが、なかなか時間を確保できない時に長編小説を読むことに対しては、少しばかり抵抗がありました。
それと言うのも、結末が分からずにスッキリしない時間帯を、延々と過ごすのが苦手だったからですね。
そこで今回は「短編小説のおすすめ感動ミステリー3選!」と題して、多忙な状態でもスキマ時間を利用して楽しめる、私のおすすめミステリー作品を3つ厳選して紹介します。
短編小説なのでスグに読める上に面白いので、忙しい方にもピッタリだと思います。
長編小説とはまた違った短時間の刺激的な感動があって面白いですよ!
・・・それでは、どうぞ!
スキマ時間で読める面白いミステリー短編小説を3つご紹介!
私のお気に入りの3作品を紹介します。
ミステリー短編小説のおすすめ3作品
- 我らが隣人の犯罪 宮部みゆき (文春文庫)
- 儚い羊たちの祝宴 米澤穂信 (新潮文庫)
- 第三の時効 横山秀夫 (集英社文庫)
それでは順番に見ていきましょう。
我らが隣人の犯罪 宮部みゆき (文春文庫)
表題タイトルを含めて以下の5作品が収録されています。
- 我らが隣人の犯罪
- この子誰の子
- サボテンの花
- 祝・殺人
- 気分は自殺志願(スーサイド)
前半の3作品には主人公もしくは重要な登場人物として、少年(小中学生の男の子)が描かれています。
その少年が全てリアルで生き生きとしていて魅力的だし、頭の中でミステリーに対するハテナマークが渦巻きながらも、その先が気になってどんどん読み進めてしまいましたね。
「祝・殺人」では若手の男性刑事と、同じく若い美人エレクトーン奏者の女性との会話の内容がメインで、とある殺人事件の推理が進行していきます。
会話の内容がメインと言うより、それを通り越して、ほぼオンリーでしたね。
つまり両者の会話の中だけで、読み手の脳内に事件の真相が鮮明に想像できてしまう・・・その表現力に圧倒されました。
「気分は自殺志願(スーサイド)」では青年の推理作家と50代半ばの男性との、ちょっとしたきっかけからの交流でストーリーが進行していきます。
最後の結末の落としどころが本当に気になって、ひとつの大きなクイズの答えを考えているかのような感覚を持ちながら、最後まで楽しく読むことができました。
基本的に全ての話でスッキリできる読後感だったので、精神的にも優しい作品集だと思います。
儚い羊たちの祝宴 米澤穂信 (新潮文庫)
こちらは以下の5作品が収録されています。
- 身内に不幸がありまして
- 北の館の罪人
- 山荘秘聞
- 玉野五十鈴の誉れ
- 儚い羊たちの晩餐
まず最初に「身内に不幸がありまして」を読んだ私は、戦慄を覚えるということの意味を初めて知ったような気がしました。
どこかしら現実離れした世界観なのですが、昔ながらの推理物の王道とも思えるような、大正~昭和初期みたいな雰囲気を感じさせるところが魅力的です。
5つの短編作品で構成される本書ですが、それぞれの話は完全に独立しているわけでは無くて、「バベルの会」と呼ばれる読書サークルの存在によってお互いに関連し合っています。
そして全体的にはホラー要素の強い内容だと思います。
どの人物の目線で描いていくかが大事なんだということを改めて思い知らされたと同時に、話のオチの付け方のセンスも一級品で、かつて味わったことのない感動がありましたね。
「ラスト一行の戦慄」という表現が見事に当てはまる作品集です。
第三の時効 横山秀夫 (集英社文庫)
表題タイトルを含めて以下の6作品が収録されています。
- 沈黙のアリバイ
- 第三の時効
- 囚人のジレンマ
- 密室の抜け穴
- ペルソナの微笑
- モノクロームの反転
何と言っても圧巻だったのは、表題タイトル作品でもある「第三の時効」ですね。
思い込みの盲点を突かれてしまって、読んだ直後に思わず頭を抱えて叫んでしまうほどの衝撃を受けました。
ネタバレ防止のため多くは語れませんが、サスガの一言に尽きますね。
この短編集も、一応それぞれの作品は独立していますが、舞台設定として “F県警本部とその周辺“ でのエピソードという形で統一され関連し合っています。
警察小説というジャンルがあるとすれば、まさにこの短編集がその代表作と言えるのではないでしょうか?
「囚人のジレンマ」で描かれるF県警本部の捜査第一課長の目線とその心理描写は、あまりにも生々しくて魅力的で、意識しなくてもシンクロしてしまうほどでした。
「ペルソナの微笑」では、ラストの事件解決に向けた10ページ以上に及ぶ会話だけの描写が本当に凄まじくて、背筋のゾクゾク感が止まりません!
「沈黙のアリバイ」と「モノクロームの反転」の2作品は、いわゆるゴールデンタイムの夜8時からの放送で、テレビドラマ化もされているようですね。
これから読みたい!感動期待のおすすめ短編小説はコレ!
ここでは私自身が興味をそそられて、これから読みたいと思っている短編小説(集)を紹介していきたいと思います。
そして今後また読了したり新たに作品を見つけた時には、加筆修正する形で感想などをご紹介できたらと思いますので、是非またよろしくお願いします。
怪笑小説 東野圭吾 (集英社文庫)
収録タイトルは以下の通りです。
- 鬱積電車
- おっかけバアさん
- 一徹おやじ
- 逆転同窓会
- 超たぬき理論
- 無人島大相撲中継
- しかばね台分譲住宅
- あるジーサンに線香を
- 動物家族
東野圭吾さんと言えば誰もが知るような超有名推理作家なわけですが、この「怪笑小説」というタイトルを見る限りでは、推理物では無くて小話を集めた感じでしょうか?
そして「笑シリーズ」として、いくつかの続編も出されていますね。
東野圭吾さん自身が大阪出身の関西人ということで、恐らく私の持つ作品イメージをガツンとぶっ壊してくれそうな、勝手な期待をしています。
私自身も関西人でお笑いは大好きですから、東野圭吾さんがどんな笑いを描かれているのかを楽しみに読もうと思います!
クリスマス・プレゼント ジェフリー・ディーヴァー (文春文庫)
収録タイトルは以下の通りです。
- ジョナサンがいない
- ウィークエンダー
- サービス料として
- ビューティフル
- 身代わり
- 見解
- 三角関係
- この世はすべてひとつの舞台
- 釣り日和
- ノクターン
- 被包含犯罪
- 宛名のないカード
- クリスマス・プレゼント
- 超越した愛
- パインクリークの未亡人
- ひざまずく兵士
このように何と16タイトルもの短編が、一冊の本に収録されています。
私が持っているのは文庫本で、かなり分厚くて全部で600ページに届きそうな感じで、結構な重量感があります。
二冊分ほどのボリュームが楽しめるので、今からワクワクしています!
作者のジェフリー・ディーヴァーさんは世界的なミステリー作家ということで、他作品も含めて今後もチェックしていきたいと思います。
まとめ
「短編小説のおすすめ感動ミステリー3選!」は、いかがでしたか?
私なりに面白いと思える短編小説集をおすすめしたくて、これから読む予定の作品も含めてフライング気味に紹介してしまいました。
有り難いことに今までのところは、買って失敗だったと思ったこともありませんし、どの作品も凄く面白かったです!
これからも短い時間でもスッキリと楽しめる、短編ならではの感動が詰まった面白いミステリー作品を中心に、この記事内で取り扱っていこうと思っています。
もしよろしければ、今後もお付き合い下さると嬉しいです!
・・・それでは、次の機会にて!